目次

第1章 機能的運動療法

1. 筋トレから脳トレへ
2. マッスルインバランスと累積加重型損傷
3. マッスルインバランスと関節のインバランス

第2章 マッスルインバランスの評価

1. 問診
2. 姿勢観察
3. 運動パターンテスト(Jandaのテスト)
4. 筋の長さテスト
5. 触診

第3章 機能的運動療法の実際

1. 機能的運動療法の手順と目的
2. 関節可動域改善エクササイズの実際
   1)中枢抑制テクニック(相反抑制、協働筋抑制)
   2)自動的関節可動域運動(モビリティーエクササイズ)
3. 安定化エクササイズの実際
   1)安定化エクササイズの適応
   2)安定化エクササイズの進め方
   3)腹腔内圧呼吸エクササイズの実際
   4)安定化エクササイズの例
4. 弱化筋の活性化と段階的筋力強化、運動パターン修正エクササイズの実際
5. 用具等を用いた応用的なエクササイズ
6. 動作パターンの修正エクササイズ(コレクティブエクササイズ)
7. 自己管理法(リセットエクササイズ)
   
   

制作ストーリー

 

 
どうやって荒木先生の想いを分かりやすく伝えるかを何度も話し合う

私が『マッスルインバランス改善の為の機能的運動療法ガイドブック』の編集の話を頂いた時、「荒木先生の医学的視点に基づいたエクササイズが提供できる強みを読者にも伝えたい」と想うようになりました。この想いを形にするために、文章内容や理論をいかに分かりやすく伝えるか、運動と医学の出版社のチームと何度も話合いました。

話し合いの結果、伝えたいポイントには必ず荒木先生がイラストとして現れるようにしました。さらに、それぞれのエクササイズに対しては、代償動作もしっかり載せて「良い動き」と「悪い動き」を視覚的に理解できるように作成することになりました。

 

 
壮絶だった1000枚以上撮影のカメラ撮影

このためエクササイズの写真は1000枚以上撮影しました。その中から激選した595枚によって、標準化された方法で再現性のある治療法（213種類の運動療法）を本書に集約することができました。撮影だけで実に丸4日間。予想以上の大変さにセラピスト役だった園部は途中、意識がどこかにいっているような場面もありました（笑）

 
荒木先生と制作スタッフの魂がこもった「会心の一冊」

荒木先生には撮影した写真を細かくチェックして頂きました。何度も何度も連絡を取り、こちらの要望に丁寧に全て答えてくださり本当に感謝しております。 とても大変な作業でしたが、その間私もマッスルインバランスを自分で試した結果、体に筋肉がつくようになりました。デスクワーク中心であっても腰痛を全く感じることがありませんでした。

標準化された方法で再現性のある213種類の運動療法を、まずは自分で試してみることで、自分の体の弱点がより明確に理解できました。あとは実践あるのみです。 荒木茂先生と運動と医学の出版社のスタッフ一同が、魂を込めて作り上げた「会心の一冊」を是非、ご覧ください。

運動と医学の出版社 編集員/理学療法士
土屋元明